喪中はがきを郵便局で購入するとき、切手を貼る場所に胡蝶蘭が印刷されているハガキになります。これであれば、すでに切手が印刷がされているので、切手を貼るという作業はありませんが、私製はがきの裏面にデザインと文面がすでに印刷されている喪中はがきがあります。私製はがきのとき、切手の印刷が無いため、切手を貼らないといけません。10枚とか20枚であれば、自分で切手を貼ってもいいかなぁと思いますが、これが50枚・100枚・200枚となると切手を貼るのが面倒になります。そこで、料金別納のマークやスタンプ・シールで送ることはマナー違反になるのか調べたので、紹介します。
切手でも料金別納でも大丈夫
読んだマナーの本には、喪中はがきは料金別納ではなく、切手を貼ったほうがいいとする内容の本と、料金別納でもマナー違反にはならないという本がありました。切手を手で貼ることを考えると、その手間隙と時間は現実的ではありません。お葬式などで忙しいなか、喪中はがきも出すことになるとそれだけで手間です。切手を貼るというのであれば、郵便局にある胡蝶蘭が印刷されたハガキで喪中はがきを作成したほうが楽です。
胡蝶蘭=喪中用というイメージがあることと、花の特徴が優しく見つめているような表情に見えることから定着していったようです。なので、胡蝶蘭を使うことが一般的になっていますが、マナーとして胡蝶蘭が印刷されているハガキを使わなければいけないということはありません。
料金別納のマークやスタンプ・シールを喪中はがきに使うことは、マナー違反にはなりません。マナーとは行儀や作法のことで、喪中はがきを出すこと、返事・返信することについて、きちんとしたマナーが存在するわけではありません。一般常識の範囲で考えると、料金別納でも問題ありませんし、実際に、料金別納スタンプで送られてくる喪中はがきがありますが、だからと言って不快な思いをしたり、なぜ料金別納?と思うことはありません。
郵便局の料金別納郵便スタンプでも問題ない
結婚式の招待状が送られてくるとき、切手の部分を見ると、よく料金別納マーク・スタンプ・シールが使われていますが、上記でお伝えしたように、喪中はがきに料金別納を利用しても問題ありません。
料金別納を利用するときは、切手が印刷されていない私製はがきを使うことになります。料金別納用マークのテンプレートをダウンロードして、宛名印刷をするときにダウンロードした料金別納スタンプも一緒に印刷すると手間が省けます。料金別納スタンプの表示には、大きさや表示しなければいけない項目があり、それらのルールを守ることで自分で作ることもできます。
自作した料金別納マークは、サイズや掲載方法などに間違いやミスがあると全て受け付けてくれなくなるため、郵送することができなくなってしまうことがあり、面倒なことになるので、表示ルールにあったスタンプをダウンロードして使うか、事前に郵便局に相談して、使えるかどうか確認する必要があります。
料金別納の特徴
【投函は窓口のみ】
料金別納にするときはポストに投函することが出来ないので郵便局の窓口に行く必要があります。
【窓口で料金を支払ってから郵送】
郵便窓口で料金別納で送る文の料金を支払うことで、郵送してくれます。
【同じ料金のはがき・封筒が10枚以上必要】
料金別納で送るときは、同一料金のはがきや封筒を10枚以上差し出すことが必要です。普通はがきは同一料金なので、10枚以上送付先があれば、気にする必要はありません。
【切手を貼る場所に料金別納マークが必要】
切手を貼る場所に料金別納のマーク・スタンプを印刷したり、シールを購入して貼る必要があります。スタンプは日本郵便のホームページに見本がありますが、差出事業所名と料金別納郵便と書いた下の空白部分を自由にデザインできるため、故人が好きだったイラストや写真などを入れたりすることもできますし、入れなくても問題ありません。
【線の本数で配達日が異なる】
差出事業所名の下または上に入れる線の本数によって配達する日が異なります。
1本・・・通常配達
2本・・・3日程度の余裕をもって配達
3本・・・7日程度の余裕をもって配達
という違いがありますが、喪中はがきを送るときは1本でいいです。
最後に
私製はがきで喪中はがきを出すメリットは、切手の絵柄を自分で選べることや郵便番号の枠の色を選べることです。切手代が入っていないので、はがき代は官製はがきよりも安いです。弔事用の切手は郵便局でも買えますが、コンビニやショッピングモールのインフォメーションセンターなどでも取り扱っているところがあります。
パソコンを使って自分で喪中はがきを作成するのであれば、日本郵便が無料提供している「はがきデザインキット」があります。文面・背景・宛名印刷もでき、パソコンだけではなく、スマホにも対応していて便利です。
私製はがきは切手を貼る手間がありますが、宛名印刷のときに、料金別納のスタンプを一緒に印刷すると一辺に印刷することができます。喪中はがきだけではなく、届いたときの返事で出す喪中見舞いや寒中見舞いにも料金別納を使うことができます。