近親者に不幸があり、喪中はがきが送られてきました。喪中はがきをもらった人が取る行動は3つで「何もしない」「喪中見舞いを出す」「寒中見舞いを出す」です。喪中はがきが届いたからといって必ず返事をしないといけないという訳ではなく、返信やお返しをしなくてもマナー違反にはなりませんが、お悔やみの気持ちを伝えるために返信することが多いです。そこで返信するときに郵便局で選ぶことができるお悔やみのお返しや返信をするときの選び方をまとめました。

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喪中はがきが届いたときは4つはいずれかの対応をする

喪中はがきが送られてきて、届いた人は4つの対応のいずれかをする必要があります。

1.何もしない
2.喪中見舞いを出す
3.寒中見舞いを出す
4.余寒見舞いを出す

喪中はがきの意味は、「年賀状を出さないで下さい」ということではなく、「年始のあいさつを失礼させていただきます」という挨拶状です。死亡通知と混同されている人もいますが、喪中はがきと死亡通知は別物です。喪中はがきの4つの対応について詳しく説明します。

1つ目は、喪中はがきが届いたら何もしない。年賀状も出さないし、お悔やみの手紙も出さないことを意味していますが、何の対応もしなくても失礼にはなりません。

2つ目は、喪中はがきが届いたらすぐお悔やみの言葉を伝えたいときに出す喪中見舞いです。喪中見舞いは年内に届くように出します。

3つ目は、松が外れた時期から節分くらいまで(1月5日~2月4日)に出す寒中見舞いで、喪中はがきをもらったお礼とお悔やみを伝えるはがきです。

4つ目は、寒中見舞いの期間を過ぎてしまってからお悔やみの気持ちを伝えるときの葉書で、温かい春になる前までに送ります。

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喪中はがきはいつまでに返事をするべき(返信の時期)

喪中はがきを出す時期は、年賀状が投函される前に届くように送られてきますので、早ければ10月頃から届き、11月~12月上旬に掛けて届きます。郵便局やコンビニなどで喪中はがきの印刷受付やハガキが販売されるのが9月からなので、早い人だと9月に送られてくることもあります。早めに届けば年賀状を作ってしまったという無駄なハガキ印刷をしなくて済みます。

9月に届こうが12月初旬に届こうが、上記で紹介したように送られてきたら対応する方法は4つです。何もしないのであれば返信することが無いので、他の喪中見舞いと寒中見舞いの返信時期について確認しておきます。

・喪中見舞いは届いてから12月31日までに送る

・寒中見舞いは1月5日~2月4日の間に送る

・寒中見舞い以降に送るなら余寒見舞いとして送る

と、お悔やみの返事を送る期間により、出す名前が違ってきます。

最近では、喪中はがきで身内にご不幸があったことを知ることも多くなり、喪中はがきが届いたら、お悔やみの言葉をすぐに送りたい、香典や線香など送ってお供えして欲しい考えることも多くなりました。喪中はがきが届いたら、すぐにお悔やみの言葉を伝えたいというときは、喪中見舞いを出します。喪中見舞いは季節を問わずの出すことが出来ますが、一般的には年が明ける前までに出すものを喪中見舞いとし、年が明けてから出すものを寒中見舞いとしています。

喪中見舞いを出すのに、喪中はがきが送られてきたのが9月なのに12月に出すというのは届いてからの期間が空きすぎているため、この場合は、寒中見舞いとしてお悔やみの気持ちを伝えたほうがいいです。喪中見舞い出すのであれば、喪中はがきが届いてから1ヶ月以内に送付することが望ましいとされています。

寒中見舞いの期間に送ることができなかったというときは、余寒見舞いにします。寒さが残る時期までなので、春になったら余寒見舞いは使いません。あまり返事が遅くなるのも良くないので寒さの残る時期までに返事を出すようにしましょう。

郵便局に喪中はがきの返信用はあるの?

喪中はがきの返事は、喪中見舞いや寒中見舞い、余寒見舞いなどがあります。郵便局では、時期になると背景のデザインと挨拶文が入った葉書が販売されます。期間限定になるので、いつでも買えるという訳ではありませんが、時期になればWEBまたは窓口で購入することができます。

挨拶文入り私製喪中見舞いはがきと文面

110-1

郵便局で売られている挨拶文入り私製喪中見舞いはがきは、絵柄は毎年変更されますが、落ち着いた絵柄の背景が多く、菊をモチーフにしたはがきは薄い色で川を描き、さまざまな色のモミジが流れています。その川沿いに大小の菊が描かれています。あじさいの背景は、はがきの上部から垂れ下がるように花が描かれており、濃い青から花弁の先がほんのりピンクに染まった色合いの美しいはがきです。あじさいに寄り添うように飛ぶ蝶々が良い味を出しています。

【文面1】

このたびは ご丁寧なご挨拶状をいただき
ありがとうございました
さぞお寂しい時をお過ごしのことと存じます
どうぞお体に気を付けて
新しい年をお迎えくださいますよう
お祈り申し上げます

【文面2】

喪中お見舞い申し上げます
このたびはご丁寧なご挨拶をいただき
ありがとうございました
新年が穏やかな年でありますよう
心よりお祈りいたします

挨拶文入り私製寒中見舞いはがきと文面

110-2

喪中はがきが届いたら年明けに寒中見舞いを出すこともありますが、郵便局に背景とあいさつ文が入ったはがきがあります。梅の絵柄の寒中見舞いはがきは、ハガキ上部に梅の枝が差し掛けられていて薄い雲が流れる青空を背景にしています。固いつぼみからほころんでいく梅は春の訪れを感じます。もう一つの背景は菜の花をハガキの下に描いたものです。水彩画のように優しくにじんだ色彩が薄墨のような悲しみを表現しているようです。

【文面1】

寒中見舞い申し上げます
春の訪れが待ち遠しい今日この頃ですが
皆さまお変わりありませんか
昨年中はたいへんお世話になりました
今年もよろしくお願いいたします

【文面2】

寒中お見舞い申し上げます
寒さ厳しき折いかがお過ごしでしょうか 私ども
お陰様にて風邪などひかず元気に暮らしております
本年もよろしくご厚誼のほどお願い申し上げます

寒中・余寒見舞いはがき

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喪中はがきを受け取ったらすぐ返信する喪中見舞いと、年が明けて松が外れてから出す寒中見舞いがあります。1月5日から2月4日頃までに出すものをいいます。小寒と大寒の間に出すので寒中です。立春を過ぎると寒中ではなくなるので、この場合は余寒見舞いを使用します。寒さが残る時期までに使うので、春になったら使えません。

郵便局には、スタンダードデザインとカジュアルデザインがあるので相手に失礼のない程度のデザインを選びましょう。目上の人にあまりカジュアルすぎる喪中はがきの返事を出すよりは落ち着いた背景を選んだ方が無難です。友人でしたら多少遊び心があっても良いですが、悲しみの中にある人にふさわしいか考えて選びましょう。

【文面】

寒中見舞い申し上げます
ご丁寧なお年始状をいただき誠にありがとうございました
昨年喪中のため念頭のご挨拶を控えさせていただきました
暖かな春の訪れまでもう少し
皆様ご自愛くださいますようお祈り申し上げます

喪中はがきの返信用宛名印刷の方法

郵便局の宛名印刷は総合印刷サービスで印刷することができますが、宛名印刷だけを注文することは出来ませんので、裏書きのデザインや例文を選んでから、喪中はがき印刷を注文するときに、オプションとして宛名印刷を追加依頼することができます。

宛名印刷は会員限定のサービスですので、会員登録することが必要です。会員登録は無料ですし、寒中見舞いや喪中見舞いだけでなく、ダイレクトメールや年賀状を郵便局で印刷注文するときにも使えますので便利です。

日本郵政からダウンロードすることができるはがきデザインキットを使うと、はがきの作成や宛名印刷を簡単に作ることが出来ます。無料テンプレートをダウンロードして、家のパソコンやスマホで作成し、自宅のプリンターで印刷することで宛名印刷することもできます。

郵便局の喪中・寒中・余寒はがき

郵便局限定お線香セットのお悔やみ

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喪中はがきが送られてきてから、その方のご不幸を知り、お葬式は終わってしまっているけど、お悔やみの気持ちを伝えたいというとき、どうやってその気持ちを伝えたら良いのか分からないという声も多いです。

そんなときに利用したいサービスがお線香たよりです。郵便局限定のお線香セットで、日本香堂のお線香とお悔やみカードが付いており、お線香だけを送るより丁寧な対応になります。お線香2箱と包み箱、お悔やみのカードがセットになっている翠麗という商品の金額は1,000円程度と、意外と安いので、送る方としての負担も少なく済みます。送付する際には250円の切手を貼るだけで送ることができます。

お線香だけでなく、ご霊前や御怫前を送りたい方にも利用できるようになっています。現金を送る場合は、定型外現金書留として送るので切手の値段が変わってきますが、郵便局の店頭に行って現金が入っていることを伝えれば、その場で計算してもらえます。

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最後に

郵便局に売ってる背景や文面が入っている喪中見舞いや寒中見舞いを利用すると簡単に返事を送ることが出来ます。自作するときは、はがきデザインキットを利用するとスマホからでも作成できるので便利です。切手が印刷されていない私製はがきを使うときは切手を貼るか、料金別納のスタンプを印刷して近くの郵便局でまとめて一括支払いすることもできます。

喪中はがきが届いたら何もしないか喪中見舞いを出すか寒中見舞いを出すかを自分で選びます。喪中はがきでご不幸を知った時はお葬式に行けなかったのでお供えに線香や香典など送ることが多いです。

喪中はがきの返信は、相手の年代によって受け取り方が違います。年配者はお葬式に参列していればお悔やみの気持ちを伝える寒中見舞いや喪中見舞いを出すことが多く、お葬式に参列していなければ、お線香セットなどのお悔やみを送ることが多いです。でも、若い人は、送らなくてもいいのなら、何もしないという選択をする人が多いです。

個人的には、人と人はつながりだったり、縁だったりが大事だと思うので、形式的なことかも知れませんが返事を出しておくほうが良いと思います。



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