喪中はがきを出すときの挨拶文は、ある程度決まっているので、定型文のまま送ることが多いと思いますが、喪中はがきに一言コメントを入れたいけど書いていいのか、失礼に当たらないのか、マナー違反にならないのか心配になりますよね。マナー本を読んで見たら、個人的なメッセージやコメントを書くことはマナー違反と書かれている本もあれば、書くことはマナー違反にならないという本もありましたので、一言コメントはマナー違反になるのか?ということと、どんな一言を添えたらいいのかを調べてみました。
喪中はがきに一言添えるのはマナー違反になるの?
喪中はがきを出す範囲は年賀状をやり取りしている人に主に送ります。人によっては、大量に喪中はがきを出す必要があるかも知れません。その中で、印刷された文章だけでなく、一言添えられていると相手の人柄が想像できますし、温かみのある内容になることは間違いありませんし、私のためにメッセージを書いてくれたんだという特別感がでます。
喪中はがきに一言添えるのはマナー違反という声もあります。これには、ご不幸なことが重ならないようにお礼を重ねて言わないといった考えがあります。お葬式に来てくれた方々へ会葬礼状を渡しているはずなのでお礼が重なる、不幸が重なるといった意味に取れるそうです。しかし、一言添えてもマナー違反とは言えません。一言を添えるならお葬式に来てくれた感謝や故人がお世話になったことの感謝、相手への気遣う言葉などがふさわしいです。
何でも一言添えればよいというわけではありません。喪中はがきは、近しい人が鬼籍に入り「悲しくて新年の挨拶を控えさせていただきます」という意味があります。その挨拶状に結婚しました、子供が生まれましたといったお祝いごとを書くのはちぐはぐです。弔事の事柄にお祝いのコメント・メッセージは控えたほうがいいですし、今度食事に行きましょうといった年賀状に書いてもおかしくない遊びのお誘いの事柄でも控えます。
一言はパソコンで打ち出しても良いのですが、手書きのほうが面倒でも気持ちが伝わります。ちょっとした一言コメントを添えるだけでも手書きの温かみがある葉書に印象が変わります。
一言添えるコメントの文例
喪中はがきに一言コメントを書く時のマナーは仏事や故人のこと、又は相手を気遣うことばが無難です。間違ってもお祝いごとの、結婚しました、子供が生まれましたといったことを書かないようにしましょう。葬儀に来ていただいた方に一言添える時は葬儀のお礼を書くのもよいですが、お礼が重なり良くないと思われる人もいますので、ご自愛ください、寒さが厳しくなってきましたので風邪など召されないようお身体を大切にお過ごしください、など書くと良いでしょう。
お礼が重なるのが気にならないのでしたら葬儀ではお世話になりましたと入れるのも良いです。故人がお世話になった人には、生前はお世話になり、ありがとうございますと添えるのも良いです。
年賀状お待ちしておりますと書いてある喪中はがきも見かけます。喪中はがきは年賀状を送らないでというはがきではなく、新年のご挨拶を控えますという意味があるので相手から年賀状をもらってもマナー違反ではありません。コメントを入れるのは長い文章ではなく、短い一言で十分です。新しい年を健やかにお過ごしくださいなど、おめでとうの言葉を入れず書きましょう。
・ご自愛ください、寒さが厳しくなってきましたので風邪など召されないようお身体を大切にお過ごしください
・生前はお世話になり、ありがとうございます
・皆様に良き年が訪れますようお祈り申し上げます
・今後とも 変わらぬお付き合いをさせて頂きたく思いますので、よろしくお願い致します
・健やかに新しい年をお迎え下さい
・良い年をお迎えくださいますよう、心よりお祈り申し上げます
・厳寒の折、一層のご自愛のほどお祈り申し上げます
・なお、時節柄一層のご自愛の程お祈り申し上げます
最後に
喪中はがきは無料のテンプレートがたくさんあり、筆まめや筆王のソフトには、様々なデザインや文例、書式を選んでダウンロードすることができます。キャノンやエプソンでも無料テンプレートがありますので、簡単にダウンロードして自分で作れる喪中はがきですが、文章が大体決まっていて、どのサイトを見ても大きな違いはありません。
そのまま送ってしまっても良いのですが、一言コメントが添えてあるだけで温かみのあるはがきになります。一言コメントを書いてよいとされていたり、入れないほうがマナーにあっているという人もいます。一言添えるのであれば、喪中はがきに添った内容を書くようにしましょう。「また、飲みに行きましょう」「結婚しました」などは控えます。「引っ越しました」も住所の部分に新住所と書くにとどめておきます。お身体大切にしてください、良い年をお迎えくださいなどの一言だけで印象が変わりますので、手書きでコメントを入れることをおすすめします。