親族や身内に不幸があったとき、年末に発送準備をする年賀状を出すのではなく、喪中はがきを出さなくてはいけません。喪中はがきを準備するときに悩むのが、自分から見て「どこまでの範囲の人が亡くなったときに喪中はがきを出さないと行けないのか?」ということです。親族や身内に不幸があったときに、喪中はがきを送付する範囲を知らないと、喪中はがきを出すべきなのか、年賀状を出すべきなのか分かりません。

親族に不幸があったときとき喪中はがきを出す範囲、一般的に喪に服す期間・時期、喪中はがきを出す相手の範囲についてまとめました。

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親族に不幸があったとき喪中はがきを出す範囲

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喪中はがきを出す範囲は、一般的にどこまでの続柄に出すのか知らなかったので調べてみました。喪中はがきを出す習慣は新しい風習なので決まったマナーが確立されていないようで、地域によって違うことありますが、一般的には差し出す本人から見て二親等までに不幸があったとき喪中はがきを出すのがよいと言われています。

喪中はがきは、喪主になった人だけが出す訳ではなく、自分からみて二親等の範囲にある人が亡くなったときに出します。二親等と言われても分かりにくいと思いますので、簡単な図を上記に準備しました。

一親等は配偶者、子供、両親、配偶者の両親になり、二親等は一親等を含め、祖父、祖母、兄弟姉妹、孫、配偶者である夫または妻、兄弟姉妹、配偶者の祖父母になります。親戚の叔父や叔母に不幸があったときは、年賀欠礼はがきを出す範囲には含まれていません。

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喪中の範囲・続柄表記・喪服期間一覧

親等 本人(差出人)から見た関係 続柄の表記例 服喪期間の目安
0親等 夫、主人 12か月~13か月
妻、家内
1親等 父、実父、義父
母、実母、義母
配偶者の父母 父、母、義父、義母
子供 長男、次男、長女、次女、息子、娘など 3か月~6か月
2親等 両親の親 祖父、祖母
配偶者の祖父、祖母 義祖父、義祖母
孫、孫息子、孫娘 1か月~3か月
兄弟、姉妹 兄、姉、弟、妹など
配偶者の兄弟、姉妹 義兄、義弟、義姉、義妹
3親等 配偶者の祖祖父、祖祖母 義祖祖父、義祖祖母 喪中にしない
両親の兄弟、姉妹 伯父、伯母、叔父、叔母
両親の兄弟、姉妹の配偶者 伯父、伯母、叔父、叔母
兄弟、姉妹の配偶者 義兄、義弟、義姉、義妹

一般的な喪に服す時期

近しい人がお亡くなりになると忌引きや喪に服すと言われます。忌引きは神道の考えで死の穢れを移さないように外出を控えたりすることです。会社での忌引きは浸透していて、亡くなった続柄によって休む日数が決まっています。忌中の期間は一般的に四十九日と言われていて、神道では故人との関係によって日数が変わってきますが、最大で父母の50日になります。

喪に服すの「服」は儒教から来ている考えです。悲しみで外に出る気も着飾ることも出来ないことを表しています。ましてやお祝いごとなどそんな気になれないという気持ちの表れです。喪に服す期間は一周忌までと言われ、忌中は四十九日、喪中は1年の期間喪に服すとされることが多いようです。

喪が明けるまでは、結婚式を挙げるのは待ったほうが良いとされています。友人の父が鬼籍(きせき)に入り、そこで今の旦那さんがお葬式を手伝い、結婚の運びとなりましたが、式や籍を入れるのは喪が明けてから行なっていましたし、結婚式への参加も控えたほうがいいとされていますが、どうしても出ないといけない式には参加することもありますが、その際に「喪中です」と宣言する必要はありません。

続柄 忌日数 服喪日数
父母 50日 13カ月
養父母 30日 150日
30日 13カ月
20日 90日
嫡子(息子) 20日 90日
その他の子(娘) 10日 90日
養子 10日 30日
兄弟姉妹 20日 90日
祖父母(父方) 30日 150日
祖父母(母方) 30日 90日
おじ・おば 20日 90日
夫の父母 30日 150日
妻の父母 なし なし
曾祖父母 20日 90日

昭和22年に廃止された太政官布告『忌服令』の喪中期間の目安が仏事の慣例とされていますので、参考までにご覧ください。

喪中はがきをを出す相手の範囲

「年賀のご挨拶を失礼させていただきます」という挨拶状を年賀欠礼状や喪中はがきと言い、喪中なので年賀状を出さないときに使います。そのため、毎年、年賀状をやり取りをしている人に送付するのが普通ですが、故人を知らない人には、喪中はがきを出すのではなく、年賀状を出す人が増えています。仕事の関係者には喪中を知らせないという人も増えていて、仕事とプライベートを別に考えていることが伺えます。

個人としての場合

喪中はがきの送り先は、「近親者が鬼籍に入り、悲しいので新年のご挨拶が出来ません」とお知らせしたい人に出します。基本は、年賀状をやり取りしている人に送るというのが喪中はがきを出す相手の範囲になります。年賀状のやり取りをしていなくても、故人の友人関係やお葬式に来られなかった人にも出すほうがマナーとしては良いとされています。

両親や子供、義理の両親はお葬式に来ていることが多いので喪に服していることを知っていますし、お葬式に来ていただいた方も亡くなったことは知っているので、喪中はがきを出すことに疑問を覚える人もいると思います。知っている人には喪中はがきを出さなくてもいいという考え方もありますが、個人的には、1つの習慣として、また、あの人には送って、私には来なかったというような差別的な反応をする人もいますので、みなさんに出すようにするといいと思います。

お葬式に来ていただいた人には、感謝の言葉を一言添えると温かみのある喪中はがきになりますし、改めて近親者が亡くなり悲しくてお祝いのあいさつが出来ませんという意思表示を喪中はがきでするといいです。

個人として喪中はがきを出す範囲

・年賀状をやり取りしている人
・故人の友人関係
・お葬式に来られた人

会社としての場合

個人事業主の社長が故人になり、取引先に喪中はがきを出すとき、または、会社という組織として取引先・得意先に、社長が亡くなって悲しいですと伝える喪中はがきを出すことはビジネス上は必要ありません。会社としてではなく、個人として送るほうがマナーにかなっています。企業・会社・法人としてお亡くなりになったことを知らせるのは訃報という方法を取ります。

訃報は電話やメールなどで連絡します。新聞でも訃報告知があり、そちらに掲載する企業もあります。最近は、家族だけで葬儀をして、後で通知することが増え、葬儀のあとにお別れ会や偲ぶ会を行なうこともあり、亡くなられたことを知らないという人もいます。

死亡通知は、時候の挨拶は入れないで必要事項のみを書きますが、葬儀前でしたらこれでよいのですが、葬儀後に出す場合は身内だけで葬儀を済ませたこと、通知が後になってしまったことをお詫びする文章を載せます。

会社として亡くなられたことを知らせるのであれば訃報という形で連絡し、喪中はがきを出すのであれば、個人から個人宛や取引先・得意先など宛に送付するのがいいです。

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最後に

喪中はがきを出す範囲に悩むことは多いです。二親等まで出すとマナーには書いてありますが、一つの目安としてなので、臨機応変にお知らせしたい人に出すのがいいです。基本は、「鬼籍に入って悲しいので新年のご挨拶を遠慮させてもらいます」というお知らせのはがきです。二親等には入らないけれど、義祖母や義祖父と同居しているなどの近しい人の場合は喪中はがきを出しても構いません。

兄弟の配偶者が鬼籍に入り、自分が喪中はがきを出したほうが良いのか迷うところですが、マナーとしては二親等までなので喪中はがきを出す必要は無いと考えて問題ありません。しかし、個人的に悲しみが大きくて年賀状を出せないときは、年始状を出すと良いでしょう。謹賀新年、新年のご挨拶を申し上げます、幸多き年でありますようになどの祝いの言葉を入れずに出し、祝いの言葉は入れられないけど新年の挨拶はしたいという絆の心の表れですね。



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